広野 結 さん(20代・女性)

私は、両親が人和会の会員だったので敢えて避けていたのに、あるときふと心が騒ぎだし、人和会に入会しました。それで、熱心にお行をしました。人和会を伝えている先生たちがみんな明るくて、今思えば失礼かもしれませんが、一体どんな人たちなのか、知りたくなったということもあります。

子供のころから周りの友達に恵まれていたのですが、家庭内は色々と問題が多く、時として叱責を受けたり、延々とお説教があったりしました。それでも元気に過ごせてきたことには感謝していますが、いつのまにか人の目を窺うような、何か恐れのなかにいて、自分を自由に表現できない状態になっていました。だからこそ、先生の人々の、底なしに自由で元気に見えるさまが、何か気になったのかもしれません。そこから人和会のお行を重ねていきました。乾いたスポンジが水を吸収するように、どんどんと人和会で伝えている教えや法が入ってきて、何かあると固まってしまいがちだった自分が、楽に自分を表現できるようになっていきました。恨みや恐れを抱いていた身内に対しても、ビクビクすることなく向き合えるようになって、それは本当に大きな成長だと自覚できることでした。恨みを抱き続けていたり、恐れていたりする心の傷が、傷を外から治そうとすることではなく、また目を背けて観ないようにすることでもなく、内から新しい自由な心が広がることを通して、いつの間にかスッキリ治っている、そんな感じです。