
斉藤 数子 さん(60代・女性)
私は、23年間会社に勤めていましたが、母の介護のため退職し、今年の3月に母が亡くなりました。その後、新しく見つけた仕事先で健康診断を受けたところ、肺がんが見つかり、ステージⅣと言われました。タバコも吸っていたし、仕方がないかと、それほど悲しみはなく、どこかで諦めている自分がいました。子供にも言わず、あと5年くらい生きられればいいなと思っていました。
親の介護を全てして、3月に納骨もして、後は、先祖供養をしたら、私のやるべき事は全部これで終わりだ。先祖供養は、うちの家系が離婚家系だったこともあり、子供たちには悪い因縁を残したくないという思いがありました。
友達から、人和会のご先祖のための光明祭の話を聞き、私もしたいと、五反田にある支部を紹介していただき、入会をしました。初めて支部へ行った時、足が痛く片方の足を引きずって歩いていたのですが、体のチェックをしていただき、帰りは普通に歩いていることに、友達とすごく驚きました。
光明祭をすると決めてから、本当に身体がしんどくなり、準備の行をサボってしまうこともありましたが、行をすると、身体が楽になり、熱も下がるということを経験しました。それからは、毎日朝晩、時間を決めて行を行うようにすると、あんなに力がなく、体力もなくて、真心1も少ししかできなかったのに、だんだん力がつき、103回ゆっくりでもできるようになりました。
光明祭当日は、たくさんの涙が出て、きっとご先祖さまが喜ばれたのだろう、法と繋がったのだろうと思いました。明母様から、「今まで自分自身のことを何も考えず生きて来た事、これからは自分自身と向き合う事が大事です」と仰っていただき、本当にそうだな、これからは、私は私で生きていこうと思いました。
私は、日々のお行を通し、心がとても明るくなれました。
病院に行って、いつも先生に、「顔色いいですね、元気そうですね」と言っていただき、また、周りからも「病気をしているようには見えない」「ステージⅣ?嘘でしょう?」と言われます。
お行を始めて、気の流れを感じるようになって、「こんなに悪いところがいっぱいあったんだ」「こんなに痛いところがあったんだ」「こんなに寂しかったんだ」と、自分自身のことに気づくようになりました。ご先祖様も同じだったのだろうな、我慢ばかりしてきたのだろうなと思います。
自分はすごく頑固だとか、いろいろな事を先に頭の中で考えてしまうとか、ひとつひとつ、お行をやりながら気づかせていただき、真心も、以前は、ふらふらしていて立てなかったのが、ある時から、踵とか足が大地にしっかりと根付くのを感じながらできている、また、そこから、しっかりと手もまっすぐ耳の横を通るように伸びができるようになり、膝の裏も伸ばすことができるようになりました。体の感じも、以前と全く違ってきました。
ひとつずつ体感しながら、お行をさせていただき、だから、私は、毎日の行をやめられないのだと思います。
今までは自分を置き去りにしてきましたが、自分の魂を感じながら、魂を磨き、もっと自分と向き合っていきたいと思います。また、自分が体感したことを、周りの人に素直に分かち合っていきます。
この先、やりたい事が何もありませんでしたが、今はご奉仕をして、人和の生活をしながら、いろんなことを感じられる自分でありたい、この身体を使わせていただけることに感謝し、自分のできることを一生懸命やっていきたいと思います。
1 お辞儀の姿勢を繰り返すことで、自然と自らを降ろすことができ、心が安穏になる。天地との繋がりで気運が大きくなり精神が豊かになる。