鈴木 洋子 さん(60代・女性)

人和会に出会ってから、私はたくさん変わりました。その中で3つをお話しします。

まず1つ目に、10年程前から混んでいる電車が乗れなくなっていたのが、乗れるようになりました。通勤電車の中で、めまいがあり貧血のような状態になって以来、その時のことを思い出しただけで、動悸やのぼせ、気分が悪くなるのではないかと恐くなり、ドアが開いたら目的地ではないのに電車から降りてしまっていました。そのことを人には言えず、友達からの誘いも断ったり、ひとり別行動で空いている電車に乗って座っていくようなありさまでした。

それが、人和会の先生方の案内で、自分の内面を振り返り、記憶の底に沈めていた思いを思い切り吐き出したら、それだけで、混んでいる電車に乗れるようになったのです!私の中から、心から安心する気持ちが湧き上がり、それが、先生から教えていただいた、条件のない安心感なのだと分かり、座っても座らなくても私は大丈夫!と思ったら、不思議と混んでいるのも気にならなくなりました。「私は、自由になったんだ!またどこにでも行ける!私は大丈夫!」と叫びたいくらいです。

2つ目は、部屋が片付けられなかったのが、スッキリ片付けられたことです。
その部屋は10年間、災害用品を買い足し続け、とうとう山の中に一本の通り道だけ、どうにかあるという状態でした。そのことが、心のどこかにずっと引っかかっていました。それが、3日でスッキリ片付いたのです!私の断捨離のスイッチが入ったのは、その部屋に人和会の先生に来ていただくことを決めたからです。しかも期限付きで。もうやるしかない。でも仕事の休みは限られている。8月の猛暑の中、エアコンもないという状況で、ただただ考えずに片付けました。すると、主人や子供たちも、黙って手伝ってくれました。家族ってありがたいなとしみじみ思いました。部屋が片付くということは、こんなにも心も頭もスッキリすることなのだ。自分はやればできるのだ!あの時の爽快感は今でも忘れられません。

3つ目は、主人との関係が冷えきっていたのが、また以前のように穏やかになったことです。
特にきっかけもなく、いつしか主人の存在が疎ましくなっていました。他人なら取り繕えるのに、相手が主人だと話す気にもなれず、当然、笑うこともせず、匂いが気になり、1メートル以内に近づかないありさま。嫌なところばかり目につき、その都度、「こうして!」「ああして!」という指示のみ。主人は本当に気分が悪かったと思います。自分でも、こんなことが続いたら、離婚を考えているだろうな、一人の方が気楽だろうななどと思っていました。
夫婦のことは、他の人にはとても言えないと思っていたのですが、先生から、「ご主人と会話してる?していないでしょう?」と指摘されてしまいました。先生は、そんなことまで分かってしまうのか、とバツが悪い思いもありましたが、「ご主人は寂しい思いをしていると思うよ。私のことを本当に心配してくれているんだよ。私が変われば、関係も変わります。」とアドバイスしていただきました。それから、少しずつ、「ありがとう」と小さな声でお礼を言ったり、黙ってコーヒーを入れておいたり、1日5分話すことなどを心がけていったら、感謝の気持ちがあふれてきて、「ごめんなさい」と心の中で謝りました。今では、人和会の集まりに何も言わず送り出してくれています。人和会は私たち夫婦の離婚の危機を救ってくれました。本当に感謝しています。

これからの夢は、私のように人知れず悩みを抱えている人や、悩みはない人にも、この経験を分かちあい、人和会でしていることをやってみてよかったと思える人が、たくさん増えたらよいと思います。
自分、家族、友人、職場、地域、日本、世界まで、大切に思い、笑顔があふれていったら、どんなにすばらしくワクワクすることか!と思っています。