森 智子 さん(60代・女性)

2人の子供に恵まれ、幸せな家庭を築いていましたが、主人が仕事を辞め「私が家を支えなければ」と必死で働きました。そんな中、下の子は不登校になり、上の子には、「きちんと稼げるように良い大学に行ってほしい」とプレッシャーをかけていたからでしょう。大学に入学後、燃え尽き症候群となり、引きこもるようになりました。何とかしたいと思っていた時、人和会と出会いました。

私は、幼い頃からとても優秀な母から「何故できないの」といつも怒られていました。厳格な父からは「女に学歴はいらない」と希望する大学に行けず、自分の価値が感じられず、生きている意味もわからなくなっていきました。今思えばそれが影響していたと思いますが、体を悪くして、腸の手術を3回、胃の2/3をとる命に関わる大病を経験しました。人和会でお行での体力管理を始め、先生方に精神的なケアもしていただき、体も心も徐々に回復していきました。すると不思議なことに主人や子供達も元気になって、自立するようになったのです。

その後、両親の介護問題、亡くなってからの相続問題と立て続けにあった問題が片付いた時、また試練がありました。娘が私の胸の形がいびつになっていると気づき、病院へ検査に行きました。診断結果は、乳ガンでした。セカンドオピニオンも受け、乳ガンと診断されるとそのことが身に染みて「自分が乳ガンになるなんて。死ぬかもしれない」といつも心で泣いていました。

しかし、手術が間近に迫ってきた時、「泣いてもどうしようもない。腹をくくって前向きに手術を受けよう」と思うようになりました。これまで手術後に、体力がかなり落ちた経験から、今度は絶対に体力を落とさないと決意をして、毎日欠かさずにお行を行い、祈るように体・心・魂の管理をして手術に備えました。

手術前日には、明母様がわざわざお見舞いに来てくださり、お話しているうちに不安や恐怖がなくなっていきました。手術室に入る時も明るく何の心配もありませんでした。

手術の翌日、今度は支部の先生がお見舞いに来てくださり、元気そうな私に驚きながら「病気とともに何かが取れたのかもしれないですね」とお話されました。主治医の先生からも「元気そうやな、明日退院するか?」と言われて、なんと手術3日後に退院することになりました。

ずっと自分の生きている意味がわからずにいましたが、人和会に出会って、お行での自己管理や体の管理をすることを伝えていただき、自信がつき、自分自身をよく分かって、体も心も大切にするようになりました。体と心をよく分かることで、体や心に対する不安がなくなっていきました。私にとって本当に嬉しいことでした。どんどん奇跡を引き寄せられる、幸せ体質になったと思います。

今では、定年を迎え半減するはずだった主人の給料が2倍になったり、引きこもりだった上の息子は、独立して頑張っています。下の娘は、新しい命を授かることになりました。本当に感無量です。私自身が明るくなってみると、何もしていないのに、家族が幸せになっていました。 私にできたことは、誰にでもできます。毎日コツコツと体を鍛えて、肚の力がつくと、心も明るくなって、どんどんと幸せ体質になるのだということをお伝えしたいと思うようになりました。自宅をリフォームし開放して、伝えるようになりました。「たくさんの方に自分のように幸せ体質になっていただきたい!!」それが私の夢です。