塚本 桂子 さん(50代・女性)

私は6人兄弟の長女に生まれ、幼い頃から父に「長女だからしっかりしろ」「長女だから我慢しろ」と言われ、弟や妹が言うことを聞かないと「お前が教えへんからや!」と時には理不尽にも弟のしたことで一緒に殴られたりしました。いつしか全部「私のせいだ」と自分を責めるようになりました。小学校1年生の時、妹が窓から落ち、生死を彷徨う出来事がありました。命は取り留めましたが後遺症が残り、それも一緒に遊んでいた私のせい。

母が家を出て行く時、止められなかったこと、すぐ下の妹が病気で亡くなったことも、気づかないうちに全部自分のせいだと思って生きてきました。

責める自分を奥に追いやり、泣かず、動じず、強く生きてきました。でも、何をしても物足らず、満たされずに何かが違う。「これは私ではない」とずっと思っていました。時が経ち、結婚、出産、子育てと忙しくすることでそんな思いも気のせいだと思っていました。

私が人和会に出会ったのは6年前です。その頃子供のことで悩んでいました。私には3人の子供がいます。長男は中学1年生から不登校になり、3年間ほとんど学校に行けず、毎日戦いの日々でした。カウンセリング、セミナーや本など色々と模索するものの変わらない現実に、押し入れの布団の中に頭を突っ込んで、大声で泣きわめきながら平静を装っていました。

いろいろなご縁の中で私、夫、長男は自分自身と向き合い、高校へ進学することができましたが、今度は末っ子の娘が不登校となりました。仕事、家事カウンセリングと日々忙しくしていたところ、今度は次男が不登校になり「鬱かもしれない」「生きていても意味がない」「自分だけは迷惑をかけたくないと思っていたのに死にたくなる」と打ち明けてくれました。さすがに3人ともがこんなに苦しんでいることに「原因は私なのでは…?」と3人目でやっと気づきました。

妹に話すと、人和会の話をしてくれ、明母様のセミナーがあると聞き、藁をも掴む思いで会員になり、セミナーに参加しました。セミナーの後、明母様と少しだけお話をさせていただく機会をいただきました。先生は私の手にそっと手を重ね「よく生きてこられましたね」「あなたのせいではないですよ」「子供たちのせいでもないです」「責めないで、決して自分を責めないで大丈夫です」とお話くださり、涙があふれました。

行を始めてまもなく、「本当の自分に出会う」という研修に参加させていただきました。私が本当の自分と出会った時、生まれて初めて自分自身に感動しました。そして私が「なぜ、何のために生まれてきたのか」ハッキリ私の中の声を聞く感覚があり、「ああ、今までのすべての苦しみは、このためにあったのだ!」と悟りました。何度も死を考えながらも、乗り越え、やっとたどり着いた私が私に戻れる場所が自分の中にあることがわかりました。

人和会に通う中で、たくさんの奇跡が起こりました。中学校にほとんど行けなかった娘が、高校進学を決意し、ぴったりの高校が見つかり受験に合格しました。長男は5年生の高校を3年次で卒業することに決め、自立しました。次男は高校の中退を選択し、高卒認定試験を受け大学に合格して、この春卒業しました。

生まれてこれまで両親との関わり、兄弟姉妹との関わり、夫との関わり、子供との関わり、すべての答えは私の中にありました。私が変われば周りは自然と変わっていきました。

そして、もう一つ、それを実感できたことが継母との関係でした。中学生の時からずっと文句しか言われたことがなく、嫌いで一生許せないと思っていました。ある時、行をする中で深い感謝があふれ、愛しくてたまらなくなりました。電話で感謝を伝えると初めて「ありがとう」と涙声で言ってくれました。その日以来、ほとんど文句を言う事がなくなり、私の応援者になってくれました。本当に奇跡です!!

このような奇跡をいただき、私を案内してくれた妹2人には、本当に感謝しています。

私もまた、この経験を多くの方にわかちあいたいと思っています。