花園 あかり

花園 あかり さん(50代・女性)

私が人和会に来て大きく変わったのは、家族との関係です。私が入会するきっかけは、娘のことでした。私は20歳で未婚で子供を生みましたので、そこからの人生は本当に子供のことだけを考えて生きているような人生でした。子供が高校生くらいまでは、その考えていることや、行動も、ほとんど把握していました。娘も、本当に私に、たくさん話しをしてくれました。

でも、専門学校に行く頃になるって、だんだんと私の手を離れて、娘の行動や、考えていることが、だんだん分からなくなって、そのことで、私がイライラすることが多くなり、娘も私に話をしてくれなくなりました。

その頃から、娘の周りにいろんな問題が起き始めました。人に傷つけられたり、本当にたくさんの試練が娘にありました。その時、なぜこの子にだけ、こんなに辛い思いばかりくるのかと、本当に私がいっぱいいっぱいになり、仕事も手につかなくなりました。でも、母子家庭で、私がしっかりしないと、娘を支えていくことができないので、本当に何かを変えていかないといけない、何かしないといけないという思いだけで、いろいろ探し、精神の勉強、そのようなものに出会いました。そこに行くことで、私の周りの環境、家族のこと、そういうものが、私から出る問題だということがわかり、いろいろあった問題も解決してきましたが、何かあるところから前へ進めないもどかしさがありました。

そんな時に、人和会に出会いました。最初、明母様の講演会の案内を見て、何か引き寄せられるようにそこに参加させていただきました。その講演会で、私は、胸の奥が震えるような体感がありました。そして、その姿と、素晴らしいお話で、支部へ行ってみたいなと思いました。支部に行ったら、魂磨きというお行があるのだと教えていただき、そのお行をするようになりました。

お行をするようになって、何かわかったようになっていた娘との関係も、もっと深くわかるようになって、本当に私が自分の人生を生きずに、娘に全て依存してきた人生だったのだということもよく見えるようになりました。私がだんだん穏やかになるので、娘も、何でも話をしてくれるようになって、関係が本当に改善されていきました。

また、一番変わったのは、父との関係です。両親の離婚により、早くから父とは一緒に暮らしておらず、月に1、2回、しかたなく顔を見にいくという関係でした。父と私の距離は、本当に遠く、父と二人きりになると、何を話したらよいのかわからないくらい、ものすごくぎこちない関係でした。

それが、お行をするようになって、今まで感じたことのない両親に対しての感謝が私の中から溢れるようになりました。父に対しても、ただただ、いとおしさと感謝が溢れました。その時の感覚というのが、あまりにも幸せで、私自身が本当にその感謝で、幸福感に包まれました。その体感をした時に、私は、感じたことのないこの幸せを、たくさんの人に伝えたいと思ったのを、今でもはっきりと覚えています。私がその体感をした後、父に会いに行った時に、何も言わないのに、父の方から、初めて私を労るような本当に優しい言葉を聞きました。それまでは、会いに行っても、憎まれ口しか言いませんでした。それが、私の心が変わるだけで、父からそのような言葉が出たことに、本当に驚きました。そして、その頃から父との関係は、ガラッと変わって、私も父に会いたいですし、父も私を待っていてくれるようになりました。私がこの感動や、幸せを、たくさんの人に伝えたいと、人和会の先生になることを選んだ時も、誰よりも父が喜んでくれました。そして、あんなにも心配していた娘も、私が私の人生を生きるということに対して、ものすごく喜んでくれました。その父も12月に亡くなったのですが、最後の最後まで、私がこの仕事をすることを喜び応援してくれました。

人和会に出会わなければ、父をこんなに愛することもなかったし、また、娘と私の兄弟とも本当にこのように分かりあえる、そんな関係にはならなかったと思います。人和会に出会ったこと、そして、本当にこれを伝えられる仕事に就かせていただいたことに心から感謝していますし、これからもたくさんの人に、その幸せを、感動を伝えていきたいと思います。