
丸尾 恭子 さん(40代・女性)
入会はもう20年以上前になります。寒い時期でした。
当時、まだ学生だった私は、卒論が終わった後に原因不明の不調に襲われ、心身ともに病んでいました。何をしても改善せず、それどころか病院で薬を間違えて出されてしまったり、酷い状態のまま過ごしていました。そして、知人から紹介された人和会に、藁にすがる思いで参拝しました。これでダメなら山で自死しようとまで思い詰めていましたが、お参りして急に心身が軽くなり、良くなって行きました。
結局、月に1~2度の参拝を続けながら当時の会長先生にも相談にのっていただき、一年で完全に良くなりました。その間、感謝することの大切さを繰り返し教えられ、祝詞を心を込めて、毎日一語一句ていねいに読むことで奇跡が起きるんだと、ことあるごとに希望をいただきました。自分の状態が良くなっていく過程で、人のありがたさ、自然の美しさを心から感じるようになったのは今でも鮮明です。現代社会で、多くの方がストレス性の心身症やウツ状態で何年も病院に行き、薬を飲んでいることを考えると、急激な改善は本当に奇跡的なことだったと思います。
入会してからこれまでを振り返ってみますと、自分が自分でいいんだ、ということに気づき、深めてきたように思います。そして、生かされていることに感謝しかないと思えるようになりました。時には苦しくなる時もありますが、たいてい自分で自分を苦しくさせています。そこが見えるとすぐ自分を苦しめるのを止めて、『私は元々輝いている存在だ』と思いだすようにします。すると、周囲からの悩み事の相談や愚痴を聞いても、その否定的な渦に飲まれることなく、『悩みもいいじゃない』という肯定的な姿勢で共に解決していこうという自分がいます。
自分が良くなると、三人の子供たちも良くなります。子供たちはまだ未成人で純粋な心があるのか、すぐに影響がいきます。子供たちを良く成長させるために、私も良く成長し続けようと思います。
自ら命を断とうかどうかという瀬戸際から、意識が大きく成長できたことに、人和会にはありがたい気持ちでいっぱいです。