新井 鈴江

新井 鈴江 さん(60代・女性)

私は40年近く正規の保育士として仕事をしながら、3人の子育てもしてきました。なぜか自分の力以上のことを期待されて、それに応えなくてはと、いつも背のびして頑張っていたので、段々、しんどくなってきました。

定年前になると正職員の数も減り、仕事量は増え、ある時には、病的でケアのいる親御さんから、すごく攻撃的に、私の人格さえも否定されることもあり、本当に傷ついて、「人と関わるのが怖い、関わりたくない!」とさえ思うようになりました。

このままでは、私は壊れてしまうと思い、定年退職をしました。しばらく、山登りなど好きなことを楽しんで、ゆっくりしている頃に、人和会という神社で『本当の自分』を知るという機会があり、参加してみました。心身共に疲れ果てていた私の中に、「こんな太陽のような明るいものがあるのだ」ということがわかり、すごく感動しました。そして、明るい太陽のように、周りを照らしていきたい!という気持ちもでてきました。

明母様にお会いした時に「あなたは今まで人の為に頑張ってきたのだから、これからはもっと自分を大切にして、今は自分のことだけを考えて、これからやりたいことをゆっくり見つけたら良いですよ」と声をかけて頂き、先生の笑顔と温かく包みこんでくださることで、私の心も癒されていきました。明母様の魅力にひかれて、お行を受けたり、お話をたくさん聞かせて頂く中で、自分のことをよく知り、ありのままの自分を認め、愛してあげることの大切さにも気づかせて頂きました。人は色々な形で自分を表現しているけれど、すべての人の中に太陽のような明るいものがあるということもわかり、そんな思いで関わっていくと、例えば、私たち夫婦もお互い必死で仕事をしていたので、余裕がなく、ギスギスした関係になることも良くあったのですが、今はお互いに感謝の気持ちを言葉でも表せるようになり、とても穏やかで快い関係でいられることが多くなりました。平和に暮らせることがとっても嬉しいです。体力を維持していくことも教えて頂き、今年69歳になりますが、若く見られることが多いです。ここに来る方は、どんどん元気になられて、みんな明るくなっていかれています。

ちょうど1年半ほど前に、家庭支所といって家でも私が体験したり感じたことを伝えていけることを知って、「これなら元気な私を活かせるから、やってみたい!」と思うことができ、これからの人生の生きがいのようなものが、やっと見つけられました。私の家に来て頂いて、自分の体や心を感じながら、体を動かしたり、お茶をしながら交流して、来られた方が安心して、明るく元気になってもらいたいなと思って、今、楽しく活動してるところです。この人生の折り返し地点で、人和会とご縁をいただいて、「本当に、良かった!」という思いでいっぱいです。