稲垣 仁江 さん (70代・女性)
私は元々健康体でずっと過ごしてきましたが、ただ一つ、若いときから偏頭痛がありました。それはひどいもので、いったん始まると転げ回るほど痛く、また視野が真っ白になって、最後は嘔吐をしてしまうような状態でした。あちこちの病院に行きましたが、どこでも「異常ありません」と言われるだけで、本当に困っていたときに友人から人和会を紹介されて入会しました。
当時の初代会長先生から、仏様(ご先祖様)の供養をすることを勧められ、とにかくご先祖様の写真を目に見える場所に置き、またお墓参りにもたくさん行きました。今なら私の血脈が影響していると分かりますが、そのときはただ夢中だったと思います。そうして、ご先祖様を安心させるようにしていくと、それからはピタッと偏頭痛が止まったのです。本当に不思議で、それからは時々、娘を連れて人和会の神社へお参りに行きました。
その後、縁あって人和会の職員として働き始め、本部の掃除や洗濯などをさせていただくようになりました。やがて、明母様が色々とご指導くださるようになって、徐々にですが魂磨きのお行に参加させていただくようになったのです。お行をすると、少しずつ自分の心の変化が起きていることに気付いていきました。カッとなりやすかったり、モヤモヤとした何かを抱えていることが減ってきて、ああ、お行は素晴らしいな、と感じ始めたので、自分自身の魂と出会うという魂出会いのお行にもすぐに行きました。そこで魂の感じを知ってからは、日々の生活のなか、人間関係の中でも、魂の気付きがすごくあるようになりました。嬉しかったのは、初代会長先生から言われていたことが、身をもって分かるようになったことです。ああ、だからそうおっしゃっていたんだ、とスッと腑に落ちることが多くなりました。
今年は、祖母と両親、そして姉の孝福祭もしました。そのときに、これまでのお行のおかげで魂を感じられることが多いせいか、亡くなった家族たちがとても身近に感じられました。孝福祭の本祭をしているとき、一生懸命に働いて下さっていた父が、そして母が、明るいところに導かれていくことが伝わってきました。もう本当にありがたく、ずっと両親に心配をかけ続けてきた私が「ああ、一番の親孝行ができた」と自然に思えたのです。そう思える自分自身がまた、感謝とともに嬉しいというか、堂々とできているようでした。
また、その後の49日祭のときには、両親が手を繋いでいる様が伝わってきました。まあ仲が良かったのね、と思わず笑みがこぼれました。二人とも安心していて、それでさらにもう一段明るいところへ行ったのが分かりました。ひたすら、すごく嬉しくて感激して、感謝が胸から溢れて止まりませんでした。とにかく、ありがたかったです。
お行をして私が明るくなることと、ご先祖様を供養していくこと、ご先祖様が明るいところへいくことが全部つながっていて、年齢を忘れてしまいます。今、73歳になりますが、毎日人和会の職員として働かせていただいています。掃除や食事づくりなどのお手伝いをしながら、とても喜びが溢れていますし、そうして魂を成長させていきたいなと思います。身近なところに先生方が何人もいらっしゃって、その方々の姿を見ることで気付くこともたくさんありますし、そうした気付きが自分の中で起きることを嬉しく思ったりもします。今一番感謝することは、先生方の祈願に一緒に参加させていただけることです。もちろん誰でも良い面悪い面、色々ありますが、それらを一旦脇に置いて、楽な心で良い面を見ることが出来ていることに、とても嬉しい気持ちが湧きあがります。
ちょっと恥ずかしながら、お行を通して魂が磨かれていけば、私のように年齢関係なくキラキラできるよと、そうお伝えできれば、と思っています。成長したなと自分で自分を認められるし、私が生きていることに安心していられます。
お行からは離れられません。ありがとうございます。