K.A さん(30代・女性)

32歳の頃に強迫性障害になり、普通の生活が送れなくなりました。汚いと思って何も触れないし、触るとすぐにその部分を洗いたくなりました。ひどいときはお風呂に12時間も入っていたことがありました。きれいになった気がしなかったからです。本当はもうきれいで早く上がりたいのに、それでも汚れている気がして続けてシャワーしてしまう。手足がふやけて、石けんで真っ白になりお化けのようでした。本当に苦しかったです。もう自分でコントロールできない状態でした。ご飯さえ食べれなくなり、どんどんやつれていきました。

汚れた気がして何回もお風呂に入り、服も何度も着替えて、一日それで終わってしまうような、何もできない状態。地獄の日々でした。こんなの生きていてもしょうがない、死にたいと思い苦しかったです。

ひどいので精神病院に行き、出された薬を何ヶ月か服用していましたが、その薬を飲むと頭がフラフラして意識が無くなりそうな感じになりました。ただ薬で自己コントロールが出来つつあったので、なんとか日常生活は送れました。お風呂も数時間で済むようになり、時には1時間以内で上がれるようになりました。

でも、依然として何かに取り憑かれているように感じていたし、何かに囚われていて本来の自分ではない、と感じていました。何かがあって、こんな自分になってしまっているだけだと。
そんな中で、両親がやっていた人和会に行くようになりました。前から行ってもいいと思っていましたが、一人では迷惑をかけるし、みんなの目が気になるし、と悩んできました。
ただ、そう思っていても仕方ないので、思いきって行ってみたのです。最初は半信半疑でしたが、言われるままにお行をしていく中で多くの気づきがありました。
自分はどうせダメだ、誰からも愛されない、そうした思考に陥っていたから、もっと苦しかった。愛してほしいけど、愛されない。自分を愛せないから、人から愛されてきたことにも気づけなかった。

ずっと「自分は強いから大丈夫だ」とひとりで抱え込んでいたように思います。そうしたことを受け入れ、自分をほめて、自分を大事にして、変われると信じてみると、自然に勇気が湧いてきました。人に接することも避け、まして触れることさえできなかったのに、周りの人とハグが出来て、それに感動している自分が出てきたのです。その気持ちが継続していくためには、まだお行をして気運を大きくすることが必要ですが、人和会で一歩踏み出して行動できた自分を信じ、人と触れあえた自分を信じて、これからも進んでいこうと思います。
ありがとうございます。